実践形式を意識する

座学のみで知識を詰め込んでも実際の行動に反映するのは難しいため、実践形式を意識した研修にすることが大切です。例えば、社内アンケートで出た問題をテーマに取り上げ、グループワークを行う方法が挙げられます。
アンケートには「周囲でハラスメントにあたる行為はあるか」「問題があったときに相談しやすい環境であるか」など、職場の実態に関する内容を含めるのがポイントです。

匿名にすれば、社員もアンケートに答えやすくなります。アンケートの内容をテーマに、改善策を見つけるためのグループワークを行えば、より身近にコンプライアンス問題を感じられ、加えて社員同士の価値観のすり合わせも可能です。

研修を継続する

研修は1回行ったら終わりではありません。継続的に実施することではじめて効果を発揮します。研修直後はコンプライアンスへの意識が高まっていても、時間が経つごとに忘れていく場合がほとんどです。コンプライアンス意識が高い状態をできるだけ維持するためにも定期的に研修を計画し、継続してください。

適切なタイミングで行う

コンプライアンス研修は、適切なタイミングで行わなければなりません。定期的な研修だけでなく、社内の実情や社会で発生した事案に合わせて、追加の研修を行う必要があります。

具体的なタイミングとしては、他社で起きたコンプライアンス問題が大きなニュースで取り上げられたり、社内で違反が発覚したりした場合が挙げられます。こうしたタイミングでは、社員の中でコンプライアンス意識が高まっていますので、研修への集中度が上がり、効果が出やすいでしょう。
反対に社員の関心が薄いタイミングで無理に研修を実施してもモチベーションが上がらず、かえって効果が下がる可能性がありますので、注意してください。

定期的に内容を見直す

コンプライアンスに関するルールや法律は日々変わっていますので、定期的に内容を見直すことも大切です。古い意識のまま研修を行っても、実際の社会常識から乖離した内容になるおそれがあります。

また、社内共通の認識が、実は社会規範からは外れているケースも少なくありません。研修の内容を見直す際には、社内の意見だけでなく第三者の意見も聞きながらブラッシュアップすることも意識してください。

研修に参加しやすい環境を作る

社員が学びやすい環境を整え、積極的に参加してもらうことも効果的です。例えば、業務に支障が出ない時間帯を選んだり、スケジュール調整がつきやすいオンライン研修を行ったりなどの工夫が考えられます。

せっかく研修を準備しても社員が参加できなければ意味がありませんので、現場の業務とすり合わせながら計画を進めてください。

office TIDAでは、コンプライアンス研修の一環としてアンガーマネジメント研修をオンライン方式、対面方式で行っています。料金などの詳細につきましては、ぜひお気軽にご相談ください。